こんばんは
Bright Moon 松崎有里です
子どものころの記憶を
ふり返ったとき
これは本当に
起きたことだったのだろうか?
と、思う瞬間はありませんか?
たとえば
とあるクライアントさんは
父に何度も怒鳴られていた
と、信じていました
しかし、母に話すと
実際にあのとき
大声をあげたのは私だった
と、言われ混乱しました
けれども、ご本人の中では
強い恐怖と
愛されないという感覚が
父の顔と結びついて残っていたのです
心理学ではこうしたことを
偽記憶と呼びます

人の記憶は映像のように
正確に残るのではなく
断片的な体験と感情が組み合わさり
のちに自分の解釈や
周囲の言葉で
書き換えられていきます
特に幼少期は
出来事そのものよりも
感じた感情が強く心に残ります
怖かった
さみしかった
という感覚が記憶の核となり
それにストーリーが
後から付け足されることも
少なくありません
だからこそ
本当にあったことなのか
よりも
そのとき心がどう感じていたか
のほうが重要なのです
たとえ細部があいまいであっても
恐怖や孤独を強く覚えていたのなら
その感情はたしかに
心に影響をあたえています

大切なのは
記憶を事実かどうかで
切り捨てないことです
私はあのとき
さみしく感じていたんだ
と、認めてあげることが
癒しの出発点になります
あいまいな記憶に
振り回されるのではなく
その記憶を思い出したときに
わき上がる感情を見つめること
そこにこそ、今の生きづらさを
解きほぐす手がかりが
眠っているのです


